製造業の現場で、業務の効率化や情報共有に悩んでいませんか?
kintone(キントーン)なら、紙やExcelの管理から解放され、どこからでも簡単にデータを確認・入力できます。また、現場に合わせたアプリも豊富で、導入事例も多数です。
本記事では、製造業のkintone活用法や導入時の注意点を解説します。製造業の効率化にお悩みの方は、業務改善のヒントを見つける参考にしてください。
目次
製造業でkintoneを使うと、さまざまな業務が効率化できます。ここでは、以下4つのメリットを解説します。
それぞれ見ていきましょう。
kintoneには、製造現場で役立つサンプルアプリが数多く用意されています。これらのアプリは、すぐに使い始められるうえ、現場業務に合わせたカスタマイズも簡単です。
以下にアプリの例をまとめました。
アプリ名 | 詳細 |
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工場日報 |
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製造業工程進捗管理 |
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設備点検記録 |
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出来高実績登録 |
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生産進捗管理(工程固定/日付管理) |
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このように、さまざまな製造業務に使えるアプリが豊富に揃っているため、現場の課題に合わせて柔軟に活用できます。
これまで紙やExcelで管理していた情報も、クラウド上で一元化することで煩雑さが解消されます。転記ミスやファイルの散在などのトラブルを防ぎやすくなり、データの共有や集計もスムーズです。
現場の負担が軽減し、業務全体の効率アップが期待できます。
インターネット環境があれば、場所やデバイスを問わずにどこからでもアクセスできます。工場の現場はもちろん、外出先や自宅からでもデータの確認や入力が可能です。
これにより、現場とオフィスの情報共有がスムーズになり、迅速な対応につながります。
既存システムと柔軟に連携できる点も見逃せません。たとえば、プラグインの活用により、会計ソフトや在庫管理システムなどとシームレスにデータのやり取りが可能です。
これにより、各システム間の情報が自動で反映されるため、手作業によるミスや手間を減らせます。
製造現場でkintoneをどのように活用できるのか、以下4つの方法を紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
設備から自動取得した稼働データやアラーム情報を、kintoneに蓄積することで、設備ごとの稼働状況や異常発生履歴を一元管理できます。過去のエラーやメンテナンス履歴もkintone画面上で簡単に確認可能です。
また、社員マスタと連携すれば担当者情報も表示され、トラブルが発生した際も誰に連絡すべきか一目瞭然です。現場にいなくても状況を把握し、素早く対応できるため、トラブル傾向の分析や予防保全にも役立ちます。
これには、稼働監視システム「Nazca Neo Linka(ナスカ・ネオ・リンカ)」とkintoneの連携がおすすめです。Nazca Neo Linkaについて詳しく知りたい方は、こちらのページも参考にしてください。
参考|Nazca Neo LinkaのTOPページ
各設備の生産実績データをkintoneに取り込むことで、どの設備がいつ、どれだけ生産したかを現場や事務所のパソコンから一目で把握できます。
従来のように、紙やExcelで手作業による記録・集計と比べて、記入ミスや集計漏れのヒューマンエラーを減らせるでしょう。また、最新の生産実績データのリアルタイムでの把握により、状況に応じて生産計画を見直すことも可能です。
なお、生産実績データの収集は、「Nazca Neo Linka」で実現可能です。
参考|Nazca Neo LinkaのTOPページ
設備稼働データや生産実績、担当者の就業実績などの情報をkintoneに連携し、日報として出力できます。
手書きの日報の場合、1日の終わりに作成する場合が多く、内容の精度が低くなりがちです。また、記録を残すには、紙の日報を別の担当者が目視でシステムに入力する必要があり、転記ミスは避けられません。
そこで、kintoneを活用すると、データの集計・整理が不要で、日報作成の手間を大幅に削減可能です。また、過去の日報も簡単に検索できるため、管理業務の効率化や情報共有がスムーズに進みます。これにより、現場の負担が減り、ミスの防止につながるでしょう。
なお、データ集計は「Nazca Neo Linka」、データ整理や日報作成はkintoneで行う役割分担をおすすめします。日報作成の手間を解消されたい方は、こちらよりお問い合わせください。
参考|Nazca Neo Linka お問い合わせ
各設備のそばにタブレットを設置し、QRコードを活用することで、少ない操作で情報を記録できます。
たとえば、任意の製品専用のQRコードをタブレットで読み取るだけで、以下の情報を自動でkintone上に表示します。
これにより、検索や入力の手間が省け、現場の記録作業がスムーズに進むでしょう。
タブレットが現場に1台しかない場合は、注意を要します。記録の際にタブレットの位置まで移動したり、入力を希望する人同士で取り合いになったりすることがあるためです。
しかし、各設備に設置すれば、上記の問題も解決できます。記録漏れ防止にもつながり、データの正確性が向上します。
ここでは、実際にkintoneを導入した製造業の業務改善事例を、以下2社紹介します。
それぞれ参考にしてください。
同社は、100台以上の工作機械のうち23台を対象に「Nazca Neo Linka」とkintoneを連携し、稼働状況の見える化を実現しました。これにより、生産進捗の把握やボトルネック解消が進み、稼働率が約5%向上しています。
今後は、生産管理システムの構築を進め、さらなる業務効率化や新事業の創出を目指す方針です。DX推進の基盤としてkintoneを活用し、業態転換にも意欲的に取り組んでいます。
実施したこと |
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得られた成果 |
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なお、導入事例の詳細を知りたい方はこちらのページも参考にしてください。
参考|野澤鉄工のページへ
同社は、kintoneと「Nazca Neo Linka」の連携により、レーザー加工機の稼働状況と生産管理を一元化しました。これにより、夜間の機械停止にも迅速に対応でき、従来かかっていたNCプログラム送信作業の時間も大幅に短縮。1日90分の作業ロスを解消し、社員は新たな業務やスキルアップに注力する環境が整いました。
今後は、より厚い鋼材の加工や多様なニーズへの対応を目指し、さらなる技術力向上を図ります。
実施したこと |
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得られた成果 |
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なお、導入事例の詳細を知りたい方はこちらのページも参考にしてください。
参考|新明和ソフトテクノロジ 「お問い合わせページ」
kintoneを導入する際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
それぞれ見ていきましょう。
kintone導入時は、経営層からのトップダウンによる推進をおすすめします。これまでアナログな方法で業務を進めてきた企業ほど、新しいシステム導入に対して社員の反発が起きやすくなるからです。
そのため、全社員が協力して取り組める体制づくりが重要です。まずは経営層が導入の目的やメリットを明確に伝え、現場の不安や疑問に丁寧に対応しながら進めましょう。
一度にすべてを完成させようとせず、スモールスタートで進めることが大切です。まずは自社の課題や業務フローを整理し、優先順位の高い業務から少しずつ取り組みましょう。
段階的な導入により、現場の混乱や負担を抑えられます。これにより、社員がシステムを理解し、定着しやすくなります。徐々に範囲を広げていき、無理なく効果的にkintoneを活用してください。
kintoneを製造業で効果的に活用するには、業務内容や現場の流れを明確に理解しているベンダーの存在が重要です。kintoneを実務に合ったかたちで活用するには、ただ導入するだけでは叶いません。自社に合った運用設計やカスタマイズが不可欠です。
とくに製造業は業務プロセスが複雑なため、製造業務のノウハウがあるベンダーに依頼することで、スムーズな導入や定着が期待できます。
kintoneと製造ノウハウをあわせもったベンダーをお探しの方は、ぜひ新明和ソフトテクノロジにご相談ください。
参考|新明和ソフトテクノロジのお問い合わせへ
kintoneを導入することで、製造業の業務効率化や情報共有がよりスムーズになります。現場に合わせたカスタマイズもできるため、自社ならではの使い方が実現できるのも魅力です。
「自社に合う運用方法がわからない」「導入に不安がある」と感じる場合は、kintoneと製造業の両方に精通したベンダーに相談してみるのも良いでしょう。
まずは、新明和ソフトへお気軽にお問い合わせください。
参考|新明和ソフトテクノロジ 「お問い合わせページ」